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市川詩織 個展 石の下の倫理

2023. 1. 21st (Sat.) - 2. 4th (Sat.)

ギャラリーそうめい堂は、市川詩織の個展「石の下の倫理」を開催いたします。
市川は、人間の周りで苦労する生き物を描くことで、人間社会が持つ問題について、客観的な視点と愛情をもって顧みようと試みてきました。
人間社会についての作品を制作する為に、人間をあえて描かない手法を選んだ理由を、市川は以下のように語ります。

「生き物たちの生活を観察する時、私達は彼らの仕草と眼差しに対して何か意味を求めます。彼らと私達は感じ方の構造も違うし、彼らは言語を持っていないので、その答えを教えてくれることはこの先無いというのに。ですが、私達はその行動をやめられず、また、ある種の愛情を持って彼らの心情をくみ取ろうとしていることは確かです。言語や文化、宗教を越えた、人間全てに共通するものとはどういうものなのだろうと日々考えます。環世界が異なる彼らの心情をくみ取ろうとする時のあの感覚は、きっとこの世界を良くする一つの突破口になるのではないかと思うのです。」

そうめい堂では2度目の個展となる本展では、石の下で死んだふりをしていた虫とカバンに入っていたカメムシのエピソードを下敷きに、小さな存在の心情や生活について思いを馳せ制作したという作品を展示します。
継続して制作してきたペット動物から、より弱く小さく、人間が一方的なイメージを持ちがちな「害虫」に焦点を当てたという本展。実りのある展示となることを願っております。

(作品: 「ジム(ゾウムシ)」、2022、キャンバスにアクリル)

特設サイト

石の下の倫理


アーティスト
 市川 詩織

会場
 ギャラリーそうめい堂
 〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-8 山田ビル7F

会期
 2023年1月21日(土)- 2月4日(土)
 11:00 - 18:30
 ※日・月・祝日 休

アーティストプロフィール
Profile
 2016 東京藝術大学 絵画科 油画専攻 卒業
 2018 東京藝術大学 大学院美術研究科 絵画専攻 版画研究分野 修了

Exhibition
2022
 downtime (s+arts 個展)
 ON PAPER(TAKU SOMETANI GALLERY)
 tagboat Art Fair 2022(TOKYO PORTCITY TAKESHIBA)
 ちょっと寄り道しませんか(Nezu curry Luckey)
 Art Fair GINZA(MITSUKOSHI Ginza)
2021
 blooming sensations (s+arts グループ展)
 Staying Pets (TAKU SOMETANI GALLERY 個展)
2020
 SLEEPING INSTINCT ねむる本能
 (ギャラリーそうめい堂個展)
 s+arts summer exhibition (s+arts グループ展)
2019
Sur and Smile (s+arts グループ展)
FUNNY BONE (TAKU SOMETANI GALLERY 個展)
2018 
 Hey Human...(ねえ人間...)(TAGBOAT 個展)
 Independent Tokyo(TAGBOAT 特別賞)
2017
 Shotai Exhibition (SO Fine Art Editions,アイルランド)
 ZURETA / INTERNATIONAL PRINTED ART
 (上海美術大学)
2016
 石橋財団より助成を受けポーランドにて制作・展示